きっかけは「毎年5月にやってくる、あの重だるさ」だった
当時の私の仕事は冬場がとにかく忙しく、朝早くから夜遅くまで働き詰め。冬の間はほとんど休みらしい休みも取れず、とにかく毎日をこなすことで精一杯。そして、やっと落ち着いて「あぁ、やっと暇になれた」とホッと気が抜けるのが、毎年4月から5月にかけてだったんです。
不思議なことに、気が抜けたタイミングで、頭や目が重くなったり、体がどっとだるくなったりする、ということを毎年繰り返してきました。忙しい間は気を張っているからか感じなかった疲れが、緩んだ瞬間に一気に押し寄せてくる感じです。
そこで初めて、デトックス目的でサロンを予約したときに出会ったのが、よもぎ蒸しでした。当時は「YOSA」という名前で紹介されていて、結構大きめの機械というか椅子のようなものに乗って行うタイプのものでした。全身から汗が噴き出て、終わったあとの爽快感と、力が抜けるようなあの脱力感を今でもよく覚えています。
ただ、そのときのような大掛かりな機械のセットを体験できたのは、その1回きり。その後も2回ほどよもぎ蒸しを受ける機会がありましたが、そちらは今回自宅用に購入したものと近い、コンパクトな椅子とマントのタイプでした。この体験を経て、「これなら自宅でも続けられそう」と思い、自宅用のフルセットを思い切って購入することにしたんです。
このサイト「あったかナビ」では暖房機器の話を中心にお届けしてきましたが、今回はちょっと視点を変えて「体そのものをリセットする」というテーマで、私が実際に購入して使っている「よもぎ蒸しセット」についてお話ししたいと思います。実は私自身、冷え症対策というよりも、デトックスや体のリセットが目的で始めました(冷え症にも良いらしいと知ったのは、わりと最近のことです)。季節の変わり目に体が重だるくなる方、忙しさが落ち着いたタイミングでどっと疲れが出るタイプの方には、特に共感していただけるかもしれません。
よもぎ蒸しって何?という方へ
よもぎ蒸しは、韓国で古くから伝わる健康法で、乾燥させたよもぎなどの薬草を鍋で煮出して、その蒸気を下半身に直接あてる、いわば「座浴」のようなものです。専用の椅子に座って、大きなマント(ケープのような布)をすっぽりとかぶり、椅子の下に置いた鍋から立ちのぼる蒸気を体に閉じ込める、という仕組みになっています。サロンで体験した大きな機械タイプも、自宅用のコンパクトなタイプも、基本的な仕組みは同じです。
実際に届いたセットの中身を紹介します
私が購入したのは、鍋・IHヒーター・専用の椅子・マント・よもぎパックが全部そろったフルセットタイプです。
セットの内容を簡単にまとめると、こんな感じです。
- 木製の専用椅子
- クッション
- 蒸気を逃がさないためのゆったりとしたマント(色は落ち着いたブラウン)
- 薬草を煮出すための鍋
- 卓上で使える小型のIHヒーター
- 乾燥よもぎ(パック入りで20個)
まず驚いたのが結構大きめなダンボール2個口で届いたこと。1個は椅子のみが入っており、結構な重みを感じました。正直、届く前は「もっと簡易的なものかな」とイメージしていたのですが、実物はかなりしっかりしていて、これなら長く使えそうだなと安心しました。椅子の高さや座り心地も想像以上に良く、木の質感も悪くありません。マントも生地がしっかりしていて、羽織ったときにストンと床まで届く長さがあるので、蒸気がちゃんと体全体を包み込んでくれる感じがします。
初めて使ったときの手順と感想
使い方はそこまで難しくありませんでした。私が実際にやった手順を簡単にご紹介します。
まず、付属の鍋にお水を入れて、乾燥よもぎのパックを一つ開けて中に入れます。これを卓上のIHヒーターにセットして、沸騰させます。お湯がぐつぐつと煮立ってくると、よもぎ特有の香りがふわっと部屋に広がってきて、これがまた良い香りなんですよね。少し薬草っぽい、でもハーブティーのような優しい香りで、嫌な匂いではありません。
鍋がしっかり煮立ったら、椅子の下にセットして、下は何も着けずに椅子に座ります(下着だけ、もしくは何もつけないのが一般的なやり方のようです)。座ったら、マントを首元まですっぽりかぶって、蒸気が外に逃げないようにします。このとき最初は「熱すぎないかな」と少し心配していたのですが、思っていたよりもじんわりとした心地よい蒸気で、いきなり熱すぎるということはありませんでした。ただ人によって温度の感じ方は違うと思うので、最初は短めの時間から試すのがいいと思います。
私は初回、15分くらいから始めました。座っているとだんだん下半身からじわじわと温かさが上がってきて、しばらくすると額にじんわり汗をかいてきます。これが想像していた「サウナのような熱さ」ではなく、もっと穏やかで心地よい温かさなのが印象的でした。テレビを見ながらでも、スマホを触りながらでも座っていられるくらいのゆったりとした熱さです。
使ってみて感じた変化
一回だけで劇的に何かが変わったわけではありませんが、正直に言うと、終わった直後の「汗をしっかりかいた」というすっきり感は、サロンでYOSAを体験したときの爽快感にかなり近いものがありました。まさに、私がよもぎ蒸しに求めていたデトックス感覚です。じんわり汗が出て、そのあとにどっと力が抜けるような脱力感があって、体の中に溜まっていたものが出ていったような感じがするんですよね。
私は今、週に2〜3回くらいのペースで続けていますが、「疲れを溜め込んだままにしない」意識が持てるようになったのは大きいと感じています。それから、汗をかいたあとは肌がしっとりする感じもあり、乾燥しやすい季節の変わり目にも合っているのかなと感じています。
あと、これはデトックス目的で始めた私にとって特に嬉しかったのですが、よもぎ蒸しをしている30分〜40分の時間そのものが、体の巡りを意識する時間になっていることです。マントをかぶって椅子に座っている間は、家事も仕事も物理的にできないので、スマホをいじるか、ぼーっとするか、本を読むくらいしかできません。忙しい時期に張り詰めていた気持ちをゆるめて、汗としっかり向き合う時間になっているなと感じています。
良かった点
実際に使ってみて感じた良い点を整理してみます。
一つ目は、思っていたより準備が簡単だったことです。鍋にお湯を沸かしてよもぎパックを入れるだけなので、慣れれば5分もかからず準備が終わります。忙しい日でも「今日はやめておこう」とならずに続けやすいのは大きなポイントだと思います。
二つ目は、体感の温まり方がしっかりしていることです。カイロやヒーターのような表面的な温かさとは違い、蒸気で体を包み込むので、じんわりと内側から温まっていく感覚があります。これは実際にやってみないとなかなか伝わらない感覚かもしれません。
三つ目は、香りによるリラックス効果です。よもぎの香りは思っていたよりもクセがなく、むしろ心が落ち着くような香りでした。アロマのような感覚で楽しめるのも、続けやすい理由の一つだと思います。
四つ目は、しっかり汗をかけることです。私が求めていたのはまさにこのデトックス感で、じんわり汗が出たあとの体の軽さは、普段のお風呂やサウナとはまた違った満足感がありました。「今日はちゃんと巡らせたな」という実感が持てるのが、続ける一番のモチベーションになっています。
気になった点・注意しておきたいこと
もちろん、いい面ばかりではないので、正直な感想もお伝えしておきます。
まず、片付けが少し手間だなと感じることがあります。使ったあとの鍋を洗ったり、椅子やマントを乾かしたりする作業が必要になるので、慣れるまでは「よし、やるぞ」という多少の気合いが必要です。私は最初の数回は面倒に感じましたが、週の決まった曜日に「よもぎ蒸しの日」を作ることで、自然と習慣にできました。
次に置き場所を考える必要があることです。(私の中ではこれが1番の悩み)椅子が思ったよりも場所を取るので、収納スペースをあらかじめ確保しておくのがおすすめです。
それから、これは念のためお伝えしておきたいのですが、体調がすぐれないときや、妊娠中の方、持病をお持ちの方などは、自己判断で始める前にかかりつけの医師に相談されることをおすすめします。よもぎ蒸しは民間療法の一つであり、医療行為ではないので、体に不安がある場合は無理をしないようにしてください。また、蒸気は熱いものなので、小さなお子さんが近くにいるときは、やけどをしないように十分注意が必要です。
こんな人におすすめしたい
私自身の体験を踏まえると、以下のような方には特に試してみてほしいなと思います。
忙しい時期が終わったあと、どっと疲れが出てしまうという方。私自身がまさにそうでしたが、気を張っている間は感じなかった疲れが、落ち着いたタイミングで一気に出てくることってありますよね。よもぎ蒸しは体をリセットするような感覚があるので、そういう「溜め込んだ疲れ」に向き合うきっかけになると感じています。
もちろん、冷え症が気になる方にもおすすめです。私自身は当初、冷え症対策のために始めたわけではなかったのですが、続けているうちに体の芯からじんわり温まる感覚があり、結果的に冷え対策にもなっているなと感じるようになりました。
それから、忙しくて自分のための時間がなかなか取れないという方にもおすすめです。先ほども触れましたが、マントをかぶっている間は強制的にリラックスタイムになるので、忙しい人ほど「あえて何もできない時間」を作る価値があると思います。
エステサロンでよもぎ蒸しを体験したことがあって、自宅でも続けたいと思っている方にも、自宅用セットはコストパフォーマンスの面でも良い選択肢になると思います。サロンに毎回通うとなると費用も時間もかかりますが、自宅にセットがあれば好きなタイミングで気軽に続けられます。
続けるコツ
私が実際にやってみて感じた、無理なく続けるコツもシェアしておきます。
一つは、曜日を決めてしまうことです。「毎週水曜と日曜はよもぎ蒸しの日」というように決めておくと、やるかやらないか悩む時間がなくなって続けやすくなります。
もう一つは、片付けをできるだけ簡単にする工夫をすることです。私は鍋をそのままシンクに持っていって洗える動線を確保したり、マントを乾かすための専用のハンガーを用意したりして、片付けのハードルをできるだけ下げるようにしています。ちょっとした工夫ですが、これだけで継続のしやすさがかなり変わってくると思います。
まとめ
今回は暖房機器の話から少し離れて、私が実際に購入して使っている「よもぎ蒸しセット」についてご紹介しました。もともとはデトックス目的で出会ったよもぎ蒸しでしたが、汗をかいてすっきりする感覚も、体がじんわり温まる感覚も、どちらも自宅で味わえるということが分かったのは、この体験を通しての大きな収穫でした。
準備や片付けに多少の手間はありますが、それを差し引いても、じんわりと体の芯から温まっていく感覚と、香りによるリラックス効果は、他の温活グッズにはない魅力だと感じています。季節の変わり目にどっと疲れが出てしまう方、忙しい毎日の中で自分をいたわる時間がほしい方は、ぜひ一度、自宅用のよもぎ蒸しセットを検討してみてはいかがでしょうか。
これからも「あったかナビ」では、部屋の暖かさだけでなく、体そのものを温める工夫についても、実体験を交えながらお届けしていきたいと思います。


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